尾大生による
座談会インタビュー
株式会社 トップオブザワールド
宿泊業、飲食サービス
トップオブザワールドという名前にちなんで各事業のトップだと思うところを教えてください。
フランチャイズ事業
岡田(以下O):一番は接客だと思います。コメダ珈琲の経営理念は「私たちは“珈琲を大切にする心から”を通してお客様に“くつろぐいちばんいいところ”を提供します」です。接客をするにあたり、自分がどうしてもらえたら嬉しいか、どういう接客をされたらここに来てよかったと思えるかを考えています。マニュアルは特に決まっておらず、例えば小さいお子さんがいたら取り皿を持っていくなど、自分はこうしてもらえたら嬉しい、ありがたいということを考えて接客するように指導しています。お店に入るところから帰るまで、お客様がどうして欲しいかを一番に考えることを重視しています。
狩野(以下K):全国に950店舗あるコメダ珈琲の全店舗に、本部の人がお客のふりをして来店し、接客や料理の盛り付け、提供スピード等に点数をつける制度があるのですが、そこでうちの店舗が全国で複数回1位を取ったことがあります。また、フランチャイズでコメダ珈琲を13店舗経営しているのですが、中四国・九州でフランチャイズオーナーとして経営している店舗数はうちが一番多いです。
再生可能エネルギーの発電事業
K:メガソーラー事業は滋賀県でやっています。太陽光で発電をして電力会社に販売、収益がはいってくる仕組みです。自社で再生可能エネルギーを発電していることが、SDGsに取り組む中でも強みにはなるのかなあ。ソーラーパネルを設置している施設数も、大阪から博多まで、介護施設や幼稚園などが70~80か所あるので、尾道に本社がある企業の中で太陽光パネルを一番多く付けているのはうちかもしれないですね。
給食事業
K:給食事業では、グループ内の介護施設で食べていただく食事を、外部の業者に作ってもらい仕入れています。やはり何が大事かというと、子どもにしても高齢者の方にしても健康的な食生活をしてもらわないといけないということです。お弁当業者もいろいろ見た中で、食材に気を使っているところを選定しています。今、グループで農業も始めたりしていて、自社で作った有機栽培の野菜やお米を業者におろして、食事を作ってもらいお届けするということを試験的に始めています。なるべく農薬を使わずに健康を維持できるような取り組みを自社で行っているので、そういう健康に対する意識はトップかなと思います。
不動産事業
K:1つの事業だけをやっていると、コロナみたいなことが起こった時に飲食業はめちゃくちゃ大変だったんですよ。でも保育や介護は比較的安定していた。そのおかげで、コロナ禍を乗り越えて会社が維持できているというところはあるので、事業は常に多角化し、いろんなことに挑戦していく必要があると思います。その一環で一つの柱となればいいなという思いで、不動産業をはじめました。事業としてはまだアパート経営を少ししているだけなので、不動産事業と言うにはまだ早いかなと思うんですけど、伸びしろはうちの中でトップの部門だと思います。
地域に愛される会社づくりのために大切にしていることを教えてください。
山脇(以下Y):コメダ珈琲についてですが、朝に尾道平原店でご飲食されたお客様が、お昼には松永店に来てくださるということがありました。飲食で朝も昼も同じ店に行くことってあまりないじゃないですか。しかし、コメダ珈琲にはそういう方もかなりの人数いらっしゃるので、とても地域に愛されているという現実があります。そして、そうなれたのは、店舗で頑張っている社員やアルバイト・パートの方の接客のクオリティの高さがあるからですね。商品自体のクオリティの高さもありますが、一番の売りは接客だと我々は思っています。
また、接客の質の高さがそういった結果を生んでくれていると思っているので、各地域に愛される事業所を、それぞれの地域で作っていくために頑張っています。これからも人と人とのつながりを大切にして会社運営をしていこうと考えています。
会社の雰囲気と社員の年齢層を教えてください。
O:コメダ珈琲尾道平原店では、10~20代の学生アルバイトが15~20人、パートは30~50代の方が5~6人ぐらいです。年齢関係なくみんなでやろうというアットホームで、温かみのある雰囲気です。尾道平原にポツンとあるお店なので、近所に住んでいる従業員も多く、結構知り合いの方が来店します。常連さんはもちろんのこと、初めて来られたお客様もすごく歓迎する、地域に根付いた雰囲気のお店だと思っています。
Y:全体の運営・管理を行う本社では、私が26歳で一番若く、上は66歳まで、幅広い年代の方が活躍しています。介護や保育は堅い印象があると思うんですけど、そんなことはなく皆さん常に新しいことを考えています。社長も本当にパワフルな方なので、頼もしく活気あふれる職場だと感じています。
仕事をする上でやりがいを感じるのはどんな時ですか?
Y:やりがいは常に感じています。僕は仕事が大好きなのですが、仕事をする上ではモチベーションが何よりも大切です。当社のどんどん仕事を振ってくれる、自ら仕事を探しに行っていろいろやってみようと思える社風のおかげでモチベーションを高く保てています。人となりや会社の雰囲気に一番やりがいを感じていますね。また、実際に現場に入って店舗で接客する時には、お客様からの「おいしい」、「またくるよ」といったお声をいただいた時にも非常にやりがいを感じていますね。
求める学生について教えてください。
Y:とにかくパワフルな人ですかね。体力も必要ですが、それ以上に思考力や、自ら何かを発信しようとする方を求めていますね。今はインターネットが使えるのは当たり前じゃないですか。でも20~30年前はインターネットはそんなに普及していませんでしたよね。それがこの15年ぐらいで急速に普及していきました。私は若い方というのは新しいものに引っ張られて成長していると考えているので、その時代にあった新しい考え方を取り入れていけたらなと思っています。
今後企業としてどうしていきたいですか?
Y:会社としては地域に根差した運営を目指しています。本拠地である尾道はもちろんですが、他市他県にも店舗を増やしていきたいです。グループ全体で地域に根差した運営を目指すために、どんどん新しい力、新しい風、新しいパワーを入れていって、根本から会社を盛り上げていけたらなと考えています。
K:企業としてどうなりたいかといわれると、グループの理念として「地域で一番笑顔の集まるグループ」を掲げているので、一番にあるのは、会社に関わってくれた人たちを笑顔にすることだと思います。規模が大きくなってくれば関わる人も多くなるので、より多くの人を笑顔にできる。今後の事業展開を広島県内もそうだし広島県外にもどんどん展開させていただいているところなので、より多くの笑顔が溢れる企業になっていきたいと思います。僕が思っているのはイケてる会社を作りたいと。我々のグループは人が全てなので、やっぱり会社に魅力を持たせないといけないなと思って、日々いろいろな企画を考えて、みんなで頑張ってやっていっています。
最後に学生に向けた一言、お願いします!
Y:変化を楽しんでください。自分自身も会社も生き抜くことが難しい時代になってきているので、自ら果敢に新しいことに挑戦して、変化を楽しむことをやっていってみてください。
O:今日のこのちょっとの座談会の時間でも、経験ってすごく大事だと思っていて、職場でも同じだなと思います。自分が失敗したときにすっと対応できる人をみると、場数を踏んでいる強みがあるなとすごく思うんですよね。目の前にチャンスがあったら迷わずつかんで、挑戦していってほしいと思います。学生のうちにしかできない経験ってすごく貴重なものになるし、社会に出た時にも必ず役に立つと思うので、大事にしてもらいたいと思います。
K:僕が思ってたことを二人が言っちゃった…
Y:僕変えましょうか(笑)
K:変化を楽しんでください!!(笑) 本当にすごく大事なことで、コロナですごく変化はしたけど、これからも絶対変化していくし、チャレンジ精神は一番大切だと思うので、本当に大事にしてほしいなと思いますね。いろんな業種をみてみる、今回のこういうの(座談会)に参加してみるのも大事なことだと思うし、無理をしないで就活を楽しんでやったら良いんじゃないかなと思う。僕がすごく思ったのは、人脈は作っておいた方がいいなって。人脈があると、色んな物の見方ができたり、色んな人の意見が聞けたり、助けてもらえたりするので。機会があれば集まりにいってみたり、大学でもたくさんの友達や知り合いと、積極的にコミュニケーション取りに行くことが大切なのかなと思いますね。大事なことを伝えれたかどうかわからないんですけど、まずはやってみるという、色んな経験をどんどん積んでいってほしいなと思います。
左:店舗運営・管理
岡田さくら さん
中央:専務取締役
狩野 聡汰 さん
右:プレイングマネージャー
山脇 拓馬 さん