尾道市地域おこし協力隊員による
座談会インタビュー

有限会社 いっとく

宿泊業・飲食サービス業

現在どのようなお仕事をされていますか?

隠地(以下O):私は“廻船酒蔵ベッチャーの胃ぶくろ”で、店の切り盛りをしながらホールを担当しています。その他にSNSを活用した販促や動画編集等、会社全体のプロモーション活動や、取締役兼店長の克也さんのサポートをしています。
高橋良(以下R):僕は入社して2年目で、今は“こめどこ食堂”でホール・厨房を共に担当しています。
高橋克(以下K):コロナ禍で大変なのに頑張ってくれている期待のホープです!
僕は入社して11年で、現在は“廻船酒蔵ベッチャーの胃ぶくろ”の店長とエリアリーダーをしながら、採用関係等もやっていて、今年の7月からは取締役もしています。
池:御社の初店舗はどこですか?
K:1997年に社長が駅裏の鉄板居酒屋“遊食楽酒いっとく”を始めたことがスタートです。そこから「私○○やりたいから辞めます」というスタッフに対して「辞めずにうちでやればいいじゃん!」と「やまねこカフェ」や「おやつとやまねこ」等につながっていきました。自分たちや、誰かのやりたいことを形にする中で、尾道駅から徒歩15分のエリアに個性豊かな18店舗、全体で22店舗というちょっと変わった店舗展開になりました(笑)今は尾道が多いですが、この先誰かが自分の地元で店を構えたいとなったら、子会社化して店を出すというのも大いにあり得ると思います。可能性を秘めている会社だと思いますね。

宿泊業・飲食サービス業は、コロナ禍で打撃が大きかったと思いますが、どうでしたか?

K:ひどかったですね!これまで右肩上がりで、営業すればお客様が来るのが当たり前になっていたんです。それが、来店客数は2~3割になり、売り上げもない状況で…。
コロナ禍でも、良輔君の店は弁当販売ですごく頑張ってくれましたし、一人一人がそれぞれ今できることを考えてやってくれているので、会社としてはそういうところでなんとか乗り越えられた感じですね。
池:一人一人が提案しやすい環境なんですね。
K:各店長が判断して動くことが多いので、下の意見は届きやすいですね。各店個性が豊かだし瞬時の全店の把握は難しいので、現場が判断するということは大切にしてます。
池:退職者を募ったり、給料が出なかったりはなかったのですか?
K:なかったです。社長が「まずみんなのことを守る」って言って実行してくれました。借入れをして、僕らの給料をしっかり守ってくれたのは本当にありがたかったです。コロナ禍前と一切給料が変わらず、ボーナスもちゃんと出してくれましたからね。この状況で経営者としてその判断をするのは本当すごいと思いますね。
池:かっこいいですね!良輔さんはコロナ禍の中での入社ですよね?
R:ちょうど緊急事態宣言の時に入社しました。はじめはどこにも所属していなくて、みんなでお弁当販売をしたり、たけのこを掘ったりしてました。コロナ禍で「本当にここで働いていけるのかな。入ってすぐ潰れたらどうしよう。」という不安は正直すごく大きかったです。でも、店頭販売や地域の方との交流で、たくさんのことを学べたのでよかったのかなと思います。こめどこ食堂では今徐々に通常のランチのお客様が増えているのですが、お弁当も継続して多くのお客さまにご利用いただいています。こうやって乗り越えて、みんなで楽しく営業できているので、いっとくに入ってよかったです。
池:隠地さんは何か影響がありましたか?
O:この会社には私が持っていないものを持っている人がたくさんいます。コロナ禍の時も「コロナチャンス」だと思って、店舗だけでなく、この会社にとって自分に何ができるのかとことん考えてました。そのタイミングで動画配信をやってみないかと克也さんに言われて、独学で動画編集について勉強しました。すごく自分に合っていて、やっと社内で自分の居場所を見つけられた気がしましたね。良輔君が趣味でダンスをしているのですが、社長とダンスバトルした動画は好評でしたね! 再生回数伸びてないけど(笑)
池:社長も踊れるんですか?
K:社長は…それは見てみてください(笑)すごくいい編集を隠地がしてるんで。
O:あそこまで上司たちをいじれるのは私ぐらいですからね、いじり倒してます(笑)
今は本業が忙しくなり動画をあげられてないのが悔しいですね。いっとくの楽しさを知ってもらいたいので、これからもSNSで発信できたらいいなと思ってます。

いっとくで働こうと思ったきっかけは?

R:父が料理が好きで、よくキッチンに立っていて、その背中をみて育ったので、飲食業に興味がありました。料理をするのも好きだし、高校時代にずっとカフェでバイトをしていたこともあって、就職するなら飲食業、できたらカフェでと思っていた時に、偶然ご飯を食べに来ていたいっとくで求人募集しているのを見つけ、三原から出てみたいと思っていたこともあってここにしました。
O:私は就職活動の時に尾道の合同企業説明会で“いっとく”という会社のことを初めて知りました。工場系に就職する人が多い中、なにか違うことをやりたいと思ったときに出会い、もともと人と話すのがとても好きだったこともあり、決めた感じです。
K:僕は接客とかやりたくなかったんですが、大学3年の時に先輩に無理やりバイトに入れられて(笑)でも、社長をはじめ社員のみんなにすごく可愛がってもらえて、4年生の時はバイト三昧でした。その後、長年の夢だったゲーム会社に運よく就職できたのですが、理想と現実はやっぱり違ったんですよね。大学時代のバイトの楽しさが忘れられず、尾道に戻ってきていっとくに就職しました。

どんなところにやりがいを感じますか?

R:もともと人見知りだったのですが、こめどこ食堂で勤めだして、お客様との会話を楽しめるようになってきて、美味しかっただけではなく楽しかったと言ってもらえると嬉しいです。あと、街中でお客様に声をかけてもらえることも多くて驚きますね。
K:すぐ見つかるから悪いことできんよね(笑)
R:嬉しいけどそうですね(笑) あと、お店のスタッフみんながサプライズが大好きで、僕は誕生日のお客様にサプライズダンスをしています。驚きながらも喜んでもらえると嬉しいですね。
O:私は、最近プロモーション関係の仕事を任せてもらえるようになり、やりがいを感じています。克也さんが会社全体の仕事を色々と任せられているので、そのサポートをしながら、自分がもっと店のこともみれるようになりたいと思っています。
K:店長を任せたいぐらいですね。首を縦に振ってもらえなくて。
O:私は周りのサポートをするのが好きなので、店長はちょっと違うなと。ただ、そういう風に期待してもらっているのを感じるのはありがたく思ってます。
K:彼女が今後どんな選択をしていくかはわからないですけど、自分のやりたいことをやってもらえればいいんじゃないかな。ただ、こちらの想いもしっかり伝えていきたいとは思います。
池:会社の方から、有無を言わさず店長をしなさいという辞令はないんですか?
K:あんまりないですね。自分自身の選択を大事にしているので。やれって言われてやらされるより、自分がやりたいからやる方が成果が生まれやすいと思いますしね。
O:自分がやりたいことを尊重してくれて、私に合うやり方でやっていいよと言ってもらえるので相談もしやすいです。実はこれまであまり自分の意見を言っていなくて、ある時これじゃだめだと思って克也さんに相談したことがあるんです。それから色々と自分の意見を言えるようになったので、考えていることは、きちんと伝えなきゃだめだなとあらためて思いました。
K:僕が社員にもアルバイトのみんなにも結構厳しい対応をしていた時期に、彼女から「そのやり方じゃ誰もついてきません!」って言われたことがあって。彼女が意を決して言ってくれたことで、僕自身もやり方や考え方を見直しました。
O:やっぱりみんなで仲良く働きたいと思い、私はアルバイトさん達とも年齢的に近かったし、社員との橋渡しができる存在になれたらいいなと思って頑張りました。
K:彼女がいたから、僕は良い方に成長出来て、今は取締役としてやれてるんだと思いますね。
池:克也さんのやりがいはどうですか?
K:僕は若手が楽しく働きやすい環境を作っていくことがやりがいです。
あと、店のリーダーとしてお客様に喜んでもらえるようなサービスの提供をしていくことを大事にしているので、2足3足のわらじを履きつつ、色んなところにやりがいを感じながらやっています。今後、今持っているわらじを、後輩たちにバトンタッチできるようにしていきたいですね。

現在就活中の学生に一言お願いします。

R:興味がない仕事に就いて面白味が見いだせなかったらつまらないので、自分がやりたいことに関係する職場を探してほしいと思います。あと、就職したらメモ帳とボールペンは忘れずに!!僕は持ってなくて怒られました(笑)
O:とりあえず、目標を1つ立てるといいと思います。私は“5年は続ける”という目標を立てました。それまでにやりたいことを見つけられたので、皆さんも自分に合うことや、やりたいことを見つけられたらラッキーですね。あとは人間関係は大事に!困ったことがあればすぐ相談しましょう!
K:自分がやりたいことが一番だと思うんですけど、僕自身、めちゃくちゃやりたかった仕事に就いたけど結局辞めて、いっとくに転職してるので、とりあえず今自分のやりたいことや興味のあることに、飛びついていいんじゃないかなと思います。今は一生同じ仕事を続ける時代ではないので、試行錯誤しながら、色んな人と関わりながらやれればいいんじゃないかなと思います。
色んな会社のことを、とにかく動いて、調べて、幅を広げたらいいんじゃないかな。

ベッチャーの胃ぶくろ
取締役
髙橋 克也 さん
(2010年9月入社 / 11年目)

こめどこ食堂
ホール
高橋 良輔 さん
(2020年4月入社 / 2年目)

ベッチャーの胃ぶくろ
ホール・プロモーション担当
隠地 香苗 さん
(2017年4月入社 / 5年目)

尾道市地域おこし協力隊員
池上 沙衣

インタビューを終えて…

東京から移住してから、尾道の色んなお店で食べたけれど、「あ、ここ美味しい。」「お店がかわいい…」と気になったお店が、実はいっとく系列ということが多く驚いた。どのお店も、店員さんが活き活きしていて、楽しそうに見える。今回、社員さんたちとお話をして、なんだかその理由が少しわかった気がする。22店舗ある、個性豊かなお店1軒1軒に裁量権があって、そこで働く社員さん一人ひとりの想いに向き合ってお店が経営されているのだ。やりたいことがあってもなくても、自身の成長を心から支えてくれる仲間や上司に出会える会社だと感じた。(池上)

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