株式会社 三和ドック
製造業 / 輸送用機械器具製造業

Interview 01
梶原 宏輔 さん
6年目 / 船舶修繕業
大分県宇佐市出身。広島工業大学工学部機械システム工学科卒業。
2015年4月入社。現在、船体部船体課に所属。
就職先に尾道市を選んだ理由は?
私は大分県宇佐市出身なのですが、出身地と同じように身近にきれいな海や山があり、自然が豊かで住みやすい環境だったので、尾道市因島を選びました。それ以外にも、日本で有数の観光地であることや、しまなみならではの多島美、豊かで美味しい食べ物など、様々な所を地元の友人に自慢しています。
船の修繕に興味があり三和ドックに入社しましたが、実際に間近で見る船の大きさには圧倒されました。また、船の多くが自分たちの生活に密接に関わるものを運んでいる事がわかり、人々の役に立てていると思うとやりがいを感じます。
入社してから今までどんな仕事をしてきましたか?
船体課は、主に船を構成する鉄板、デッキ上にある機器の整備を担当する部署で、定期的な検査工事や改造工事、突発的な海難事故による鉄板の切替補修工事等をしてきました。船が綺麗になって出港した時はとてもやりがいを感じました。
一番印象に残っている仕事は、大型船にSOxスクラバー装置とバラスト水処理装置の搭載工事を同時にしたことです。これらは環境保持に必須の装置なのですが、基本的にはひとつずつ搭載します。大変な仕事でしたが、現場の職人さんの努力と協力により無事に搭載され出港した時は感無量でした。
どんな方がご自身のされている今の業務・職種に向いていると思いますか?
船舶修繕担当技師の業務だけで言うと、真面目でかつ適度に大雑把な性格のほうが向いているように思います。工期やオーナー様の要求、職人さんたちのスケジュール調整など様々な状況を考慮しながら動かなければならないので真面目過ぎるとしんどくなります。切り替えがうまく出来たりきちんと息抜きができるタイプが向いています。それと、お客様と現場の職人とのパイプ役の立ち位置になるので豊富な知識と高いコミュニケーション能力が必要となってきます。ただ、真面目に仕事をしていれば、ある程度身につくものなので、入社してからのやる気次第で変わると思います。
仕事が休みの日の過ごし方はどのような感じですか?
趣味のエレキギターを練習しています。簡単なものしか弾けませんが、気持ちのON/OFFになるのでストレスの解消になっています。寮生活なので自然と共通の趣味仲間が集まり、あまり関わりない部署の人たちとも仲良くなれたりするのも楽しいです。ときどき現場の職人さんと集まってセッションをしたり、演奏テクニックを教えてもらったりして、親睦も深めています。
その他には、ドライブでしまなみ海道の各島をめぐったり、やまなみ街道の各道の駅をめぐったりと、この地域でしか味わえない魅力を楽しんでいます。
入社されて6年目ですが、新人の頃と比べて今の自分はどうですか?
1年目の時は上司について見習いとして仕事を行い、2年目からは1人で船を担当するようになりました。1年目の時は右も左もわからなくても、上司の指示通りに進めていけばよかったのですが、2年目からは自分ですべてのことを考え行動しなければならず、最初の頃は現場の職人さんからの質問にすぐに答えられないことが多々あり、むしろ逆に教えてもらうことのほうが多かったです。必死に覚えて、現場の班長とコミュニケーションをとり教示してもらうことで、6年目の今では職人さんからの質問に対してもすぐに答えたり、または相談しながら仕事を進められるようになったので、成長したように思います。


Interview 02
小林 知史 さん
7年目 / 船舶修繕業
尾道市生口島出身。広島県立因島高等高校 総合学科卒業。
2014年4月入社。現在、配管艤装班に所属。
入社を決めたきっかけは何ですか?
高校の総合学科が就職に役立つ技術を習得できる科だったため、その時に溶接と出会いました。就職活動中は他の職種も様々検討したのですが、三和ドックで溶接の人員を募集しているのを見つけ、多種多様な船が入港する三和ドックなら幅広く溶接のスキルを学べると思い入社を決めました。
今は溶接や配管の取付艤装を主にやっています。
入社してから今までで一番印象に残っていることは何ですか?
3年目の時に、はじめて一人で配管を新設したことです。船の内部は非常に狭く、配管は人の血管のように複雑に入り組んでいます。設計士もいますが、技術と経験を持った現場スタッフが、状況を見ながら行う場合もあります。どこにどういう配管を通すかを綿密に考えてやらなければいけないため、一人で作図・施工したことは、とても印象に残っています。頭と体を使うのでとても疲れましたが、達成感が強かったです。
入社されて7年目ですが、新人の頃と比べて今の自分はどうですか?
新人の頃と比べて色々な技術と経験を積みました。船を新しく作る新造とは違い、修繕は各国様々な種類の船が入ります。作られた国によって複雑さが違ったりするので、作業者もオールラウンダーにならないと対応できません。また、配管の接続ミスが、船や船に乗る人々の命に関わることもあるため気を抜けません。
この6年間で貴重な経験を積み、溶接スキルたけでなく、状況を把握し先回りして動くことが可能になったなど、人としても成長できたと思っています。
どんな方がご自身が今されている業務・職種に向いていると思いますか?
多くの技術を深く広く経験したい方に向いていると思います。
特に配管では、最新技術が使われているので、他社では経験ができない技術にふれることができます。また、部署移動が少ないので、物事を極めていきたい方にも向いていると思います。入社後に、他社との合同で研修期間があり、船に関わる様々なことを学ぶことができるので、船に興味がある方は楽しいと思います。
今後どのようなことにチャレンジしたいですか?
溶接の更なる資格を取りたいです。会社が資格取得に関わる援助や他社から技術者を呼んで講習をしたりなどのバックアップをしてくれるのでそれらを活用しながら資格を取り、上を目指していきたいです。ゆくゆくは班長として状況をきちんと把握しながらよりよく指示できるようになっていきたいです。
コロナ禍のご時世ですが、前向きに逆にチャンスと捉え、この経験を活かし、次の新たなステップを踏み出していきたいと思っています。
