尾道造船 株式会社
製造業 / 輸送用機械器具製造業
Interview 01
後藤 龍哉 さん
技術職
尾道市御調町出身。広島県立御調高等学校普通科卒業。
2022年4月入社。現在、組立職場に所属。
入社を決めたきっかけは何ですか?
実業団ソフトボール部として活躍していて、実家から通える範囲だったことから尾道造船㈱に入社を決めました。僕は小学生のころからソフトボールや野球をしていて、高校では全国大会3位になるほどの強豪校で仲間たちと切磋琢磨してきました。社会人になっても続けたいと考えていたところ監督から打診され、他にも何社かありましたが遠方だったため、尾道造船㈱に即決しました。
どんな仕事をしていますか?
尾道造船㈱は新造船事業と修繕船事業があります。私は船を一から作る新造船部門で、前工程で作られた鉄の塊(ブロック)を、積み重ねて船の形にしていく組立職場にいます。一つのブロックは数m~十数mとかなり大きいのですが、積み重ねる際はミリ単位で調節していくので想像以上に細かい仕事です。船の種類だけでも様々あり、サイズや部位によっても形が全然変わってきます。色んな部署の人と連携するので、しっかりと声を出してみんなに伝わるように作業しています。僕は細かい作業やコミュニケーションをとるのがあまり得意ではないので、しんどいと思うこともありますが、周りの仲間みんなが優しいので、日々頑張ろうと思えます。
どんな時にやりがいを感じますか?
何もないところから、日に日に船の形になっていくところが面白いです。今、建造している船は、僕にとってもこれまでにない初めての形の船なので、どんな感じになるのか楽しみです。また、船の形になったものを進水させるのも組立職場の仕事です。レール上に置いてある盤木を1本ずつハンマーで動かしていく、力のいる作業なのですが、勢いよく海に進んでいく船と進水した時の水しぶきは、いつみても迫力があります。
ソフトボール部について教えてください!
週3回、火曜・木曜・日曜に向東にある尾道造船㈱所有のグラウンドで練習しています。高校時代と違って、今は楽しみながら程よい緩さの中でソフトボールをしているので、実業団ならではの楽しさがあります。人数は少ないものの、毎年全国大会に行くほどの実力があるため遠征にも行きます。メンバー同士仲が良く、試合後に飲みに行ったりするので本当に楽しいです。今は自分が一番最年少で、33歳位までの人がいるんですが、みんなソフトボールが好きなので意気投合して話すことができます。チームの一員として、今後も毎年全国大会に出られるよう励んでいきたいです。
Interview 02
谷 朗 さん
技術職
広島県呉市出身。呉港高等学校工業科卒業。
2020年4月入社。現在、内業職場に所属。
入社を決めたきっかけは何ですか?
親族に医療関係に勤めている人が多く、自分も医療系に進学するかどうか悩んでいました。結局、勉学を続けるよりも遊びたいという思いもあり、就職に決めたのですが、先生が企業一覧から薦めてくれたのが尾道造船㈱でした。最初は成り行きの入社だったので、やめたいと思うことも多々ありましたが、先輩がとても良い人たちで、働いているうちに仕事にやりがいを感じるようになり、今も続けています。
どんな時にやりがいを感じますか?
私の部署は組立職場の前段階で、鉄板など様々な部品を合わせて大きな鉄の塊(ブロック)を作る部署なのですが、現場で「歪(ひずみ)取り作業」というのを行っています。ブロック同士を組み合わせ、溶接して船の形にしていくのですが、その際熱を加えたところが歪んでいきます。結構ボコボコと歪むので、裏から熱を加えてフラットに直すのが私の仕事です。歪の具合や場所によって直し方が違い、歪の逃がし方・焼き方などを考えながら細かく正確に作業しないといけないので結構頭を使います。造船の中でも1・2位を争う難しい作業と言われているので、綺麗に出来上がった時は達成感を味わえます。
会社・職場の雰囲気はどうですか?
入社から結婚するまでの2年間、社宅に住んでいたのですがとても面白かったです。私の住んでいた社宅は、通勤圏外の人や積雪などの通勤困難の人が入室できます。普通のアパートと同じなので、一人暮らしと変わらないです。ただ、住む人は尾道造船㈱の色んな部署の同世代の人ばかりなので、夜に誰かの部屋に集まって飲み会したりゲームしたりもしていました。たまに先輩たちも押しかけてくるので、本当に楽しかったですね。社宅暮らしは全部自分で管理しないといけない反面、全部自分の好きなようにできるのでオススメです!
仕事をする上でのモットーは何ですか?
学生の頃から「勇気凛々」と「為せば成る」が私のモットーです。「勇気凛々」とは失敗や危険をかえりみず、勇敢に物事に立ち向かっていこうとするさまのことを言います。入社1、2年のころは失敗も多くて落ち込みましたし、コロナ禍の影響で辞める先輩が多く、仕事を教われる先輩が少なくて大変でした。しかしこの言葉を胸に、先輩の作業を見て学び、班長から理屈を聞いて理解を深めてきました。一生懸命頑張った結果「為せば成る」。今ではどんなものでも直せると自負しています。今後もこの2つのモットーを大切に、早さ・綺麗さ・正確さの精度を上げることはもちろん、知識・経験を増やし、厳しくも優しい班長のようになりたいです。